フットケアとは何か?
ちまたに「フットケア」と耳にするようになりましたが、そもそも「フットケア」とは何のために行うのか、行うことによって得られる効果について書きたいと思います。
フットケアの種類
大きく分類すると
1)医療(メディカルフットケア) 2)美容(コスメティックフットケア)
更に分類すると
1)医療 → 予防 ・ 治療 2)美容 → 美容 ・ リラクゼーション になります。
メディカルフットケアの目的
少しでも長く歩ける足を守り、足から全身を診る事
医療的フットケアは美容目的のフットケアと大きく異なり、単に足爪をキレイにすることではありません。
健康な人はあかぎれ、足白癬、陥入爪などで足を失う事はありませんが、高齢者や糖尿病や下肢閉塞性動脈硬化症などの病気を持っていたり、透析をしている方などは、足や爪の些細な傷から足を切断する事になったり重症化しかねません。だから医療的フットケアが大切となってくるのです。
介護予防・寝たきり予防
2003年度から厚生労働省の「介護予防・地域支えあい事業」の中に「足指・爪のケアに関する事業」が加わり、フットケアは急速にその重要性を増しています。
この事業は高齢者が寝たきりなどの状態になることを予防し自立した生活を送るための支援を目的としており、フットケアも寝たきりなどの予防の重要なケアの1つとして位置づけられています。
歩く基礎となる足先に痛みや病変があれば、歩かなくなり、筋力低下し、全身の機能低下を招き寝たきりなってしまいます。
メディカルフットケアの効果
・異常の早期発見・早期対応
・専門的ケアによる、陥入爪やタコ・ウオノメ・角質亀裂などの予防
・転倒予防
・寝たきり予防
医療的フットケアを実践することにより、足先の観察・アセスメントを行うことで軽微な異常に早期に気づき、早期対応・早期治療ができ、重症化を防ぐことが出来ると考えます。